仕事も人間関係もうまくいく放っておく力―――もっと「ドライ」でいい、99の理由
タイトルに含まれている「ドライ」という言葉に拒絶反応を起こす人もいるかもしれませんが、著者はドライを賛美しているのではなく、中道を勧めているのです。
注意深く読めば分かると思いますが、各章・各章の思想の根底には、中道を垣間見ることができます。
著者は禅の造詣が深いけど、難解な言葉で解説しているのではなく身近な出来事を取り上げ、禅の教えを日常生活で活用する方法を解説しています。
各章・各章の文章量は少ないですが、じっくり読み自分なりに解釈すれば、人生の糧になるのではないかと思います。
自分は以前から禅に関心がありましたが、この本を読んだことを機に、より本格的に学んでみようかという気になりました。
禅には二元論はなく、すべてを受け入れる懐の深さがあります。
そんな禅の特徴は、多くの日本人に受け入れられるものだと思います。
最近は日本人だけではなく、禅に関心を持つ外国人も増えてきました。
こちらの本は生き方に迷っているけど、宗教に依存したくない人に強くお勧めします。
禅は仏教の修行方法の一つだけど、宗教色は極めて薄いです。