題名からは「面白かった」という言葉が目立つけど、面白いというよりも、佐藤愛子さんの生き様が楽しく感じる
佐藤愛子さんは男運に恵まれず大変苦労したようですが、そんな苦労も佐藤節で表現すれば、読む人に力を与える。
箴言集なので本としてのまとまりはないけど、一つ一つの箴言には佐藤愛子さんの思想が強く込められています。
女史は既に100歳近くかな?
これぐらいの年齢になっても、ここまでの文章が書けるのは凄いね。
文章を書くには自分との対話が必要だけど、佐藤愛子さんは100歳近くなっても、自分との対話を続けている。
自分との対話も苦しい作業ですが、最後まで自己対話した人の文章には深みがあります。
佐藤愛子さんの自己対話の徹底度は凄く、その効果で文章からは深みだけではなく鋭さも感じます。