ああ面白かったと言って死にたい 98歳 愛子の箴言集

ああ面白かったと言って死にたい 98歳 愛子の箴言集

 

題名からは「面白かった」という言葉が目立つけど、面白いというよりも、佐藤愛子さんの生き様が楽しく感じる

佐藤愛子さんは男運に恵まれず大変苦労したようですが、そんな苦労も佐藤節で表現すれば、読む人に力を与える。

箴言集なので本としてのまとまりはないけど、一つ一つの箴言には佐藤愛子さんの思想が強く込められています。

女史は既に100歳近くかな?

 

これぐらいの年齢になっても、ここまでの文章が書けるのは凄いね。

文章を書くには自分との対話が必要だけど、佐藤愛子さんは100歳近くなっても、自分との対話を続けている。

自分との対話も苦しい作業ですが、最後まで自己対話した人の文章には深みがあります。

佐藤愛子さんの自己対話の徹底度は凄く、その効果で文章からは深みだけではなく鋭さも感じます。

 

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